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お茶と健康
古くから中国や日本において生薬として扱われてきた「お茶」。
健康機能が科学的に証明されたのは、この半世紀足らずになります。
江戸時代に儒学者として名高い貝原益軒は、養生訓の中で「緑茶は脂を洩らす」と記していますが、このことが、現代科学により実証されたことになります。(機能性表示食品・特定保健用食品)
2000年以上も飲み継がれてきたお茶は、天からの恵みというべき驚きの健康成分を有しており、この恩恵を継承してくれた先人とお茶に感謝したいと思います。
お茶を美味しく楽しく飲んでいただき、心身の健康にお役立てください。
お茶の健康効果については、日本茶業体制強化推進協議会(事務局:公益社団法人日本茶業中央会)から発行された「茶の健康効果20選」(2020.03.01発行)に、詳しく記載されています。
以下、健康効果について一覧表にまとめておりますのでご参考ください。
お茶の含有成分は、水溶性の成分と水難溶性の成分の2種類の成分グループに分けることができます。
水溶性成分は、お茶を入れるときに溶け出しますが、水難溶性成分は粉末などにすることで、始めて摂れる機能性成分もあるため、淹れたお茶だけでなく、茶葉を粉末にして飲むことで、水難溶性の成分も取ることができます。
近年、ペットボトル飲料の普及により、お茶を家庭で淹れるということが少なくなっていますが、粉末にしたお茶も多数販売されており、手軽にご家庭でもお茶を楽しむことが出来ます。
時代に合わせて、お茶を飲んでいただくことを大変嬉しく思います。
茶の主要成分とその機能一覧
主要成分 | 機能性 |
カテキン類 | 抗酸化、 抗突然変異、 抗がん、 抗動脈硬化、 血中コレステロール抑制、抗菌、抗ウイルス、虫歯予防、腸内フローラ改善、消臭、血圧上昇抑制効果など |
アミノ酸 | 抗ストレス作用、血圧低下、脳神経機能調整、血管性痴呆症予防作用、肝がん細胞浸潤抑制作用など |
カフェイン | アルカロイドの一種で、中枢神経の興奮作用を示しますが、麻薬作用はなく、覚醒作用、強心作用、大脳の刺激、利尿作用など |
ビタミン | ビタミンA(カロテン):抗酸化、抗ガン作用 ビタミンB群:口角炎予防、抗酸化作用 ビタミンC:抗酸化作用、ストレス解消作用、風邪の予防、美肌効果 ビタミンE:トコフェロールとも呼ばれ、抗酸化・老化抑制作用 |
ポリフェノールの一種である緑茶カテキンには、主に4種類のカテキンがあり、その中でもエピガロカテキンガレート(EGCG)が代表的なカテキンです。
緑茶には、以下のように様々な健康機能があるといわれています。
- 抗がん作用
- 抗炎症機能
- 抗糖尿病作用
- 肝疾患予防作用
- 抗ストレス作用
- 血管機能調節作用
- 摂食抑制作用
- 血圧上昇抑制作用
- 老化防止作用
- ビフィズス菌の機能調節作用
- 免疫増強機能
- 脂肪蓄積抑制作用
- インフルエンザ予防作用
- 認知機能低下抑制作用
- 抗うつ効果
- 抗アレルギー機能
- 抗動脈硬化作用
- 免疫賦活作用
- 抗菌作用
~消費者に応える!!~「茶の健康効果20選」日本茶業体制強化推進協議会 から引用
これだけの健康機能が言われているお茶です。
飲み過ぎてしまうと、「眠れなくなる」、「頭痛がしてくる」ということも、昔から言われています。それは、言わば効果があるからこその副作用です。
くれぐれも飲み過ぎにはご注意ください。